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脳は神経細胞でできている。驚いたことに脳細胞は胎児の間に形作られ、生まれおちたときは、細胞分裂を終えてしまっているのだそうです。つまりいくら頑張っても脳細胞を増やすことはできないということになります。
脳の働きの成長は、神経細胞が突起を伸ばし、神経回路網を形成するという形で行われます。神経回路網の成長、増加が起こります。脳細胞の数はもはや増加しませんが、脳の神経回路は成長、発達するということです。
神経細胞の数は老化とともに減少する。20歳から80歳の間に10%から30%失われるとも言われています。年齢とともに、神経細胞の数が減少するということは、知識が失われていくことですから、こんなに減少するのは恐ろしい気がします。
神経細胞の減少だけでなく、神経細胞内の老化物質の蓄積という問題があります。神経細胞内の物質代謝が悪くなる。さらに神経伝達物質が減少して脳の活動力を弱めることになる。老化は脳の働きにとって大きなマイナスとなります。
しかし、人にもよりますが、実際には高齢になったからといって脳の働きはそれほど激しく劣化しません。精神活動、知的活動は少しも衰えたように見えないことがしばしばです。脳は神経細胞の減少や神経伝達物質の減少や老化物質の増加程度で簡単に機能が衰えるほど単純なものではありません。
つまり、脳の老化だけでは認知症にならないのです。認知症はいわゆる脳の老化ではありません。