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記憶障害治療のカギ?:作業記憶は失われにくい

作業記憶:失われない記憶

305.jpg作業記憶とは、自転車にのったり、水泳をしたりする運動や編み物などの手や身体が覚えている記憶で、これは記憶障害がある高齢者でも、失われることなく記憶としてしっかりと残っている特長があります。また思い出そうと努力することなしに思い出せるのも大きな特徴です。
つまり、認知症になっても若いときに覚えた作業記憶は失われにくいのです。


作業記憶:記憶機能に働きかける手がかり

306.jpg今、食べたものや食べたことを思い出せなくても、若いときに覚えた編み物の手の動き、仕事で覚えた技術は記憶として残っているというのです。
たいへん不思議なことです。
なにも思い出せないように見える状態になってしまった高齢者に、しっかりと記憶され、失われていない記憶があるのです。
その記憶を頼りに、いろいろな作業して、失われてしまった記憶機能を回復させるようとするのが作業療法です。
思い出せない種類の記憶を思い出せる記憶と組み合わせるのが特徴です。
作業記憶を手がかりにして、脳の記憶機能に働きかけようとするリハビリが作業療法ということができます。

認知症やその他の脳の病気で、いろいろな記憶障害が起きることがあります。
古い記憶はあるが、最近の記憶が失われることもあります。
失われた記憶を呼び戻すことはなかなか困難ですが、作業療法の有効性が知られています。

作業療法:リハビリの施設で

304.jpg認知症など、記憶に障害があるとき、治療に作業療法が有効です。
記憶に障害があっても、編み物など身体が覚えている作業、動作に関係する記憶はかなり残っているといわれます。
そこでリハビリとして編み物のような作業をして、その作業をきっかけに記憶障害を治療するのが作業療法です。
記憶障害があると、編み物などのその日の作業を終え、翌日施設を訪れると、もはや昨日の編み物のことは何も覚えていません。まさに記憶障害です。
そこで、毎日、編み物などの作業をした結果の自分の作品に、日付、名前を書いておいてもらう。 翌日、リハビリの施設を訪れ、昨日までの作品を見せられても、すっかり、忘れています。
しかし、自分の作品を見ても何も思い出せなくても、そこに自分の名前が書いてあり、昨日の日付が書いてあるのを見ると、自分がやったものだとわかるようになります。
最初は、納得できなくても、繰り返して、記憶を思い起こすトレーニングを繰り返します。

作業記憶とは、自転車にのったり、水泳をしたりする運動や編み物など 手や身体が覚えている記憶で、 これは思い出そうと努力することなしに思い出せるのが特徴です。 その記憶をもとにいろいろな作業を通して、 ほかの失われた記憶機能を回復させるのが作業療法である。 思い出せない種類の記憶を思い出せる記憶と組み合わせるのが特徴です。