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旧約聖書のアモス書で、預言者アモスは度を越した贅沢、物質主義の生き方を、「象牙の寝台に寝る」と象徴的にたとえ、厳しい批判をしています。
「象牙の寝台に横たわり、
長いすに身を伸ばしている者は、
群れのうちから子羊を、
牛舎の中から子牛を取って食べている。
(アモス書6章4節)
シリアから象牙の板が出土したが、寝台のパネルであったと考えられています。
そこにはフェニキアの生殖と豊穣の女神アシュタロテを崇拝するためのエロティックな図柄が描かれており、儀式用婚礼ベッドの一部と考えられています。庶民はおそらく床に敷いた粗末な敷物に寝ていたと考えられていますが、そのような時代には、象牙の寝台は正常な生活感覚ではなかったようです。(現代でも同じかもしれませんが)
エジプトのツタンカーメンの墓からの出土品にも、象牙や金銀の装飾を施した寝台が見つかっており、他の地域からも見つかっています。
最高の贅沢品だったのだろうと推測できます。
特に、寝具や寝台はおろそかにされていた時代ですから、寝台に金をかけるということは、他の生活用品には当然、もっとお金をかけていたのだといえます。
寝台にまでこのような贅沢三昧をしている。まして・・・
当時としては寝台は贅沢品であり、ましてそこに象牙が使われていれば、大変な贅沢品であったと推測される。
そして、アモス書の前後の文脈から読み取れすのは、権力をかさに築いた不正な富が暗示されているように見えます。