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人間は、だれでも一日のおよそ1/3の時間、眠ります。
しかし、これほど身近な眠りなのに、意外なことになぜ眠るのか、眠くなるのかという問題は、長い間、謎で、まったく理由を見出すことはできませんでした。
漠然と、睡眠というのは、昼の間活動する結果、疲れがたまり、起きているとができなくなって、眠くなり、ついに眠るのだと考えられていました。つまり、眠ることは、疲労の結果であり、特別な、あるいは積極的な意味はなく、単なる休息と考えられていたわけです。

脳波の研究や、眠っている間の大脳の活動やホルモンの分泌について研究がすすむにつれ、眠りは無駄な時間ではないことが徐々に解明されてきました。
それどころか。脳の中には眠気を引き起こす機能があり、眠ることによって、健全な生命活動のために欠くことができないいろいろなことが体内で起こっていることがわかってきました。眠りは意味ある時間である「起きている」ことができないため、何の意味もない無駄な「眠る」ことをしているのではなく、生命にとって重要な働きの「眠り」を積極的に引き起こしていることがわかってきました。
短時間睡眠が人生を有効に生きる最善の方法であるかのような考え方が根強くあります。
しかし、栄養剤やカフェインやあるいは覚醒剤のようなもので眠らないで生活することは生命にとって非常に危険なことであり、人格の成長に致命的な害があることも知られるようになりました。
最適な睡眠時間というのは人によって違いがあるようで、有名な話ではナポレオンが3、4時間しか眠らなかったといわれています。現代では、マイクロソフトのビル・ゲイツがやはり短時間睡眠で知られています。
しかし、アインシュタインは10時間睡眠といわれています。ノーベル賞で有名になった小柴博士も9時間睡眠と言っておられます。
脳の活動のためには長時間睡眠が必要なのでしょうか?
いまだ、眠りのすべてが解明されたわけではありませんが、現在知られてことは、おもに次の2つのことです。